説明
<精神神経免疫学>という学問があります。
免疫の状態にもっとも大きな影響力を持つものは精神、つまり<心>。ガン治しの成否を決定的に左右するのは<心>だと主張しています。
恐怖、不安、悲しみ、怒り、絶望・・・ガンになると、誰もが否応なく抱いてしまう、こうした<マイナスの感情>は、ことごとく、免疫を大きく低下させ、治癒どころか、いっそうの悪化を招いてしまうというのです。
ところが大変困ったことに、私たちは、ガンになるずっと以前から、マスコミで有名人の死に繰り返し接することで、<ガン=死>という絶望的なイメージを、心に深く刻み込まれています。だから、自分がガンだと知らされた瞬間、積もりに積もったその絶望的なイメージが一気に、噴出。免疫は急降下するのです。
しかも、多くの場合、医者から悲観的な言葉ばかりを浴びせられます。
ガン治しのために、一刻も早く免疫を上昇させなければいけない肝心なときに、まったく逆に、最も免疫を低下させ、ついに<戦う前から、負けている>状態になってしまうのです。
では、一体どうすれば、いいのでしょうか?
恐怖、不安、悲しみ、怒り、絶望・・・こんな<マイナスの感情>を捨て去ること。
代わりに、勇気、希望、安心、喜び、ファイティングスピリット・・・これらの<プラスの感情>で、心を満たすのです。
6人の治した先輩たちの体験を通じて、その実戦的な方法を、徹底的に具体的に描き切ったのが、本書、『どんなガンでも、自分で治せる!』。
編著者として、そして再発ガンを自分で治した先輩である私は、この本に二つの願いを託しました。
一つ目。それは、あなたに、温かい<治るシャワー>を、存分に浴びてもらうことです。
生存率3パーセントの再発肺ガンを消失させた人、余命半年の膀胱ガンと大腸転移を消失させた人、末期の悪性リンパ腫を完全治癒させた人など・・・自分でガンを治した先輩が、続々登場します。
その感動の成功体験をシャワーのように浴びるのです。
あの人も治った。この人も治っている。再発・転移はもちろん、末期の人、余命宣告を受けた人・・・どんな状況からも、自分で治した人がこんなにもたくさんいるという事実を、繰り返し繰り返し読むことで、シャワーのように浴びるのです。
そして。
「私も、この治った先輩たちのように、やってみよう。頑張ってみよう」
「大丈夫、私もきっと治せる!」
「私は、必ず、治してみせる!」
と、心と身体の隅々まで、勇気と希望をみなぎらせてほしいのです。
そして。一日も早く、あなたの完全治癒への旅を、始めてほしいのです。
もう一つの願い。それは、<治した先輩たちの、努力をまねる>こと。
「そこまでやるの!」
本書に登場する治った先輩たちは例外なく、周囲の人たちが、思わずこんな驚きをもらすほどの努力を重ねています。
徹底した玄米菜食、一年間熱中した全身生姜罨法、夜明け前の吹雪の中ウォーキング、石段に手形がつくほど続けた腕立て伏せ、「治る、治る、治る、治ったー!」と毎日500回唱え続けるアファメーション(自分に対する肯定的な宣言)・・・愚直なまでに積み重ねた、日々の努力の一つひとつが、ついに、あれほど強固に染みついていた<ガン=死>を、<ガン=治る>へと大転換させたのです。
そして。末期ガンをも消失させたのです。
始めから、治す自信たっぷりだった人など一人もいません。始めから、治るというあてのあった人など一人もいません。泣いてばかりの日々もありました。鬱になった人もいます。けれどみんな、恐怖や不安を一つひとつ乗り越え、ついに完全治癒を果たしたのです。
そして今、満面の笑顔で、あなたにメッセージを送っています。
「私たちもみんな、涙の中から立ち上がった。今度は、あなたが治る番だ!」と。