
説明
『治る力』誕生のいきさつ 川竹文夫
世の中に出回っている<手当て法>は、冷えや便秘、生理不順、あるいは腰痛や肩こりなど、ごく一般的な体調不良の改善を目指したもの。私も、自らのガンを治すために、手に入る限りの関連本を読み、いくつもの治療院にも通いました。しかし正直なところ、その多くは、ガン治しにはパワー不足。
やがて私は、NHKを退職、ガン患研を設立しました。
すると・・・腹水、胸水、骨転移などの痛み、副作用の苦しみ、極度の冷え、便が出ない、食べられない・・・様々な苦しみを抱え、急を要する患者さんが押し寄せてきます。
けれど当時の私に出来ることと言えば、玄米菜食と、ごく一般来な手当て法を教えること、あとは、悩みを聞き、励ますことくらい(尿療法が続けられないと嘆く女性に、電話口で飲んで見せて「治るまで一緒に飲んであげるから、自分で決めたことはやり抜きなさい!」と叱咤したこともありましたが・・・)。
眠れないほどの痛みなど、どうしてあげることもできません。
しかも当時の私は、『ガン患者は、盆も正月もない』という信念のもと、年中無休、24時間相談に乗っていましたので、心身ともに、本当に、クタクタ。
さて、どうするか・・・一日も早く、この方たちが<自分で>苦しみを取り除き、<自分で>ガンも治せるのだという、希望と自信、何よりも<確たる技術>を持ってもらわなければ・・・正直なところ、私の身も持たない・・・そんな危機感でいっぱいの中、ある講演会で一緒に講師を務めた縁で出会ったのが、市川加代子先生だったのです。
お義母さんのガンを、自ら開発した手当て法で治して以来30年、手当て一筋に歩んでこられた先生の情熱あふれるお話しぶりに接し、私は即座に、ある提案をしました。
「ガン患者に特化した手当て法を開発してください。そして私と二人で、これから30年、誰にも、まねのできない<百科事典のような本>を作りましょう! 中途半端な安い本はダメ、<百科事典のような完璧な本>を作りましょう!」と。
驚く先生に、私は、もう一つの提案をしました。
「そして30年たったら、これをさらにしのぐ本を、また二人で作りましょう!」と。
こうして出来上がったのが、この本なのです。
ここに紹介されている手当ては、全種類、ひとつ残らず、ガン患者である私自身が実際に試してみました。試しながら、少しでも疑問が生じると、たとえそれがどんなに小さなことであっても、手当てをしながらすぐに、先生に電話で確かめました(私の質問に答えるために、専用の携帯電話を持っていただきました)。
その度に、文章に手を入れ、イラストにも修正を加え・・・だから、この本は、本当に実戦的です。ライターが治療家にインタビューをしてまとめたものとは、次元が違うと断言します。間違いなく役に立ちます。
<手当て>なんて初めて聞いた・・・こんな人でももちろんできます。いや、そんな方にこそ、手当ての良さ、凄さを味わってもらいたいのです。ともかく、やってみてください! 何とも言えない気持ちよさと、その効果を実感してください。そして、治してください! 幸せになってください!